わきが治療の手術の種類
わきがの治療法には、手術療法、薬物療法、ボトックス療法など、さまざまな治療法があります。
その中で、わきがを根本的に治すにはやはり手術しかありません。
わきがの手術にはいろいろなやり方がありますが、大きく分けると次の5種類の手術法となるでしょう。
1つ目は、切除法で汗腺や毛根、皮脂腺を切り取って縫合する方法です。
2つ目は、削除法で皮膚の一部を切り取り、その切り取った部分に器具を挿入して、汗腺と皮脂腺を排除する方法です。
3つ目は、剪除法で皮膚を約3センチ切り、アポクリン汗腺を取り除く方法です。
4つ目は、吸引法でわきの下を数ミリ切開し、その部分に器具を挿入して、汗腺を吸引する方法です。
5つ目は、超音波法で皮膚に穴を開け、超音波を発生する器具を挿入し、超音波で汗腺を破砕して、吸引する方法です。
この中で、3つ目のアポクリン汗腺を取り除く手術の場合、汗腺を残さず取り除く事が出来るので、他の手術よりも効果が高いと言えるでしょう。
どちらにしても、わきがの手術を行う際には事前にカウンセリングをきちんと受け、あなたの症状に合った手術法を選択する事が大切です。
ちなみに、ほとんどのわきがの手術には保険が適用されませんので、どうしても高額な費用が掛かってしまいます。
あなたがもし、わきがの手術を受けようと思っているのならば、まずは本当にその手術があなたにとって必要なのかを良く考えてからにして下さいね。
わきがの種類
わきがは特有のにおいを発しますが、そのにおいの原因となっているのはやはり汗でしょう。
その汗には、実は、「良い汗」と「悪い汗」の2つの種類がある事をあなたは御存知でしたか?「良い汗」とは、エクリン汗腺から運動などをした時に出される、サラサラとした汗です。
この汗はほとんどが水分でにおいはなく、微量の塩分が含まれる程度ですので、多量の汗をかいてもにおいは少ない汗と言えます。
これに対して、「悪い汗」とは、アポクリン汗腺から分泌されているベタベタした汗です。
この汗は雑菌が繁殖しやすく、独特の悪臭を発するようになるので、わきがの原因となっています。
また、汗だけではなく、「わきが」自体にも大きく分けて2つの種類があります。
1つは、一般的に良く言われている脇の下のにおいの「わきが」。
もう1つは、股間や乳輪部にもあるアポクリン汗腺と皮脂腺から発せられるにおいの「すそわきが」と言われているものです。
このすそわきがの原因も、やはりアポクリン汗腺である事から、あなたがわきが体質ならば、すそわきがにもなりやすいと言えるでしょう。
あなたのにおいの原因が、わきがではなく、脇の下の汗が多く出る「多汗症」の場合もあります。
多汗症の場合には、精神的なストレスが原因となっているケースが多いので、どちらにしても自分はわきがだと1人で悩まずに、思い切って誰かに相談してみると良いでしょう。
わきがの原因
わきがとは、わきの下から出てくる鼻をつくような嫌な臭いで、周りの人達にも不快感を与えてしまいますね。
それでは、そのわきがの原因とは一体何なのでしょうか?わきの下には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2つの汗腺が存在しています。
通常、私達はエクリン汗腺から、微量の塩分が含まれるサラサラしたほとんど水分の汗をかきます。
これに対し、もう一方のアポクリン汗腺からは、アンモニアやタンパク質が含まれている粘り気のある分泌物が出ています。
この分泌物から出た皮膚表面のアンモニアやタンパク質の成分が雑菌と混ざる事によって、わきが独特の強烈なにおいを発生するようになるのです。
つまり、わきがの原因とは、このアポクリン汗腺という汗腺が活発に働いている事なのです。
さらに、汗を多くかきやすい人は、アポクリン汗腺が活発に活動していなくても、わきの下のエクリン汗腺からかいたほとんど水分の汗がわきがの臭いを広範囲に広げてしまう為、わきがだと誤解されている場合もあります。
また、通常はわきがのにおいがしない人でも、肉類や乳製品を多量に摂取すると、皮脂の分泌が過剰となり、アポクリン汗腺からの臭いの原因となる脂肪成分の分泌物が増えてしまうので、わきがの原因となる臭いを発生する場合もあります。
まず、あなたのにおいの原因を見つける事で、わきがかどうかの判断をすると良いでしょう。